〜のDNA

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 ダヴァーイではないとあるオケの練習での事、トレーナーの先生が、ヨーロッパの人と我々日本人とでは、奏法うんぬん以前にに歌い方が違うという事を説明するために「ヨーロッパ人のDNA」という言い回しを使われていました。

 以前だと血がうんぬんと言ってたのと等価の意味合いを持ってますね。街を見渡しても、「○○(企業名)のDNA」なんて言葉が公然と出回っておりますね。もちろん言わんとするところのものは理解出来ますが、ナンセンスですわね。

 DNAというのは、デオキシリボ核酸(Deoxyribonucleic acid)の事で、単なる物質名でしかないわけで、その持っている塩基の違いからいくつかの種類が存在するわけですが、今現在知られている地球上の生命体およびウィルスの一部分では主に4種類のみを使われている事になります。だもんで、それこそ、大腸菌なんかも我々人間なんかも DNAは同じです。むろん、日本人とヨーロッパ人で違うはずがありません。単なる物質名ですから、極論すれば「○○の塩化ナトリウム」って言ってるも同然です。けったいですわね。

 DNAって言うのは遺伝情報を担っております。どう担っているのかというと上述の4種類の塩基の並ぶ順番(配列と呼びます)が「暗号」となっております。3つ一組でコドンと呼ばれ、複数あるコドンが、タンパク質を構成するアミノ酸の一つとそれぞれ対応します。すなわち、DNAの配列によって、タンパク質のアミノ酸配列が異なるのです。タンパク質のアミノ酸配列が異なると、同じ種類のタンパク質でも微妙に構造等が変わってきまして、この変化によって、例えば酵素などではその活性に違いが生じます。また、タンパク質にならない部分における配列の違いも、例えばタンパク質の作られる量などに影響を与えるため、何らかの情報を持っていると考えられます。

 すなわち、重要なのはDNAという物質そのものではなく、配列なわけですね。なので、〜のDNAの配列がちゃう!などと言うのがより正確な言い方ですかね。自然には塩基配列がちゃうとか言えば自然かしら。もしくは、その配列の違いにより生じる情報の事をさして「遺伝子」などと言うのが適切かと思います。

 とか言ってたら、ちゃんと使い分けている人おりましたねー。

 ところが驚いた事に、最近観た映画でこのような話を覆すものがあったので、次回はそれについて書きます。

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2 Responses

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