6月 7
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ゴジラ ファイナル ウォーズ
監督:北村龍平
製作年: 2004年
製作国: 日本
時間: 126分

 というわけで予告通り「ゴジラ FINAL WARS」です。2004年に公開された映画ですね。文字通り最後!ということを前面に押し出して作られました。
 さて、この映画では、ミュータントなる人たちやら宇宙人やらが出てきて超人的な能力を示しておりましたが、この能力の源となる要素として、菊川怜が発見したものがあります。

 それが、ゲノム中に存在する「M塩基」です!!
 そうです、これぞまさに「DNAが違う」なのです!!
 ここまで来るとようやく「宇宙人のDNA」と言うことが出来ます!!

 さて、DNAと言えば、二重らせん構造をしているという話は有名でありますが、この構造は、DNAの二重らせん構造はロザリンド・フランクリンという非常に優れた女性結晶学者によってその結晶構造が明らかにされ、なんかしらんけどその成果がいつの間にかワトソンとクリックにわたって論文発表されたものであります。これと別に二重らせん構造であることを裏付ける実験もまたありました。シャルガフによって発見されたもので、「動物、植物、微生物、どのような起源のDNAであっても、あるいはどのようなDNAの一部であっても、その構成を分析してみると、四つの文字うち、AとT、CとGの含有量は等しい」というものでした。つまり、結論として「アデニン(A)は常にチミン(T)と対をなしており、グアニン(G)は常にシトシン(C)と対をなしている」ということを示唆するものでした。

 さて、くだんのM塩基はいったいぜんたいどこに入るのでしょう?何と対をなすのでしょう?(笑)実はMの他にM’があるっつう話やけど一般向けに話をやわらかくするために、ひとくくりにしてM塩基にしてるとかかしら?それかイノシン??それはそれでミューテーション入りまくりで大変そうですよ。

 あとは、X星人が人類を家畜化する目的がミトコンドリア?!「そんなもん、人を直接食べんでも培養細胞とかで十分やん(笑)誰か培養法教えたげなよー!
 え?「天然もんと養殖もんは違う?」ってじゃかーしーわー!!そんなこと言ってると「パラサイトイブ」のミトコンドリアをこっそりまぎれこませてしまいますよ(くす)などと思ってしまいますよね。

 さて、映画自体は、ゴジラ+マトリクス+インディペンスを足して足しっぱなしっていう非常に濃厚な味わいの面白いものでした。単なる怪獣映画の枠組みを超えた大きな世界観に感服しました。

 でも、主人公のかっこええ兄ちゃん(松岡昌宏です。念のため)よりも上司(ドン・フライ)とかX星人(北村 一輝)の怪演の方が目立ちまくってましたな。前半部では相当にかっこいいシーンがあったのですが、周りの人、キャラ立ちすぎです(笑)

 しかしもっともすごかったのは、X星人の本格的な攻撃で世界が恐怖のどん底に襲われたあとにも関わらず何事もなかったかのようにはんなりと出てきた水野真紀でしょうかね。そんなにはんなりとした人が人類なわけがないX星人の罠に違いない!志村うしろ!逃げてー!!って思ったら普通に本人だったのに驚かされました。ある意味一番怪演でした。





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6月 2
〜のDNA
icon1 toranosuke | icon2 生命科学 | icon4 06 2nd, 2010| icon32 Comments »
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 ダヴァーイではないとあるオケの練習での事、トレーナーの先生が、ヨーロッパの人と我々日本人とでは、奏法うんぬん以前にに歌い方が違うという事を説明するために「ヨーロッパ人のDNA」という言い回しを使われていました。

 以前だと血がうんぬんと言ってたのと等価の意味合いを持ってますね。街を見渡しても、「○○(企業名)のDNA」なんて言葉が公然と出回っておりますね。もちろん言わんとするところのものは理解出来ますが、ナンセンスですわね。

 DNAというのは、デオキシリボ核酸(Deoxyribonucleic acid)の事で、単なる物質名でしかないわけで、その持っている塩基の違いからいくつかの種類が存在するわけですが、今現在知られている地球上の生命体およびウィルスの一部分では主に4種類のみを使われている事になります。だもんで、それこそ、大腸菌なんかも我々人間なんかも DNAは同じです。むろん、日本人とヨーロッパ人で違うはずがありません。単なる物質名ですから、極論すれば「○○の塩化ナトリウム」って言ってるも同然です。けったいですわね。

 DNAって言うのは遺伝情報を担っております。どう担っているのかというと上述の4種類の塩基の並ぶ順番(配列と呼びます)が「暗号」となっております。3つ一組でコドンと呼ばれ、複数あるコドンが、タンパク質を構成するアミノ酸の一つとそれぞれ対応します。すなわち、DNAの配列によって、タンパク質のアミノ酸配列が異なるのです。タンパク質のアミノ酸配列が異なると、同じ種類のタンパク質でも微妙に構造等が変わってきまして、この変化によって、例えば酵素などではその活性に違いが生じます。また、タンパク質にならない部分における配列の違いも、例えばタンパク質の作られる量などに影響を与えるため、何らかの情報を持っていると考えられます。

 すなわち、重要なのはDNAという物質そのものではなく、配列なわけですね。なので、〜のDNAの配列がちゃう!などと言うのがより正確な言い方ですかね。自然には塩基配列がちゃうとか言えば自然かしら。もしくは、その配列の違いにより生じる情報の事をさして「遺伝子」などと言うのが適切かと思います。

 とか言ってたら、ちゃんと使い分けている人おりましたねー。

 ところが驚いた事に、最近観た映画でこのような話を覆すものがあったので、次回はそれについて書きます。





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